一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

府中市の設計事務所、耐震診断、耐震補強設計、監理もお任せください           1

 家相の科学

家相も考え方の違いか?色々有ります。納得できるものも有ればいかがなものか?と思うものもあり、様々です。
私達の場合はお客さまが気になさることは避けますが、基本的にこの二つの資料で判断しています。
一つは家相板。これは生活の知恵を感じる内容で大きい意味では分かりやすく納得がゆきます。かなり前から事務所の備品として備えていますがどこで買ったかは忘れました。


もう一つは清家清先生の「家相の科学」この本は元々は生活の知恵だったり気象的な意味を分か易く伝えてくれた家相ですが、長い時間の間に論点がずれていたりしてしまったのでしょう、、、そんな部分を建築的に説明された著書です。この本も良い本で初版は1969年で、私の本は第79刷で1994年発行です。


家相には方位と家の重心が決定事項の重要なポイントとなっています。
方位に関しては磁北なのか真北なのかは定かでない様です。でもかなり昔からの生活の知恵と考えると星や太陽の運行が指針となっている様に思うので「真北」で考えるべきかもしれません。でも真北は私達は測量で導き出せますが一般的ではありません、、、ということは磁北の方が一般的なのでしょうか?
重心に関しては矩形の建物ならば分かりやすいですが、それ以外の場合は面積単位で計算していました。最近は耐震診断と同じ方法で重心を求めていますので複雑な形でも対応できる様になりました。しかし一般的に家相では張りや欠けは良く無いとされていますので、さほど複雑なプランにはならない様に心がけています。


私の使う資料以外には「良い」とされる部屋の用途が同じ場所に重なっていて、鵜呑みにすると東南の角部屋に全ての部屋が重なってしまい5階建て位でないと実現しなさそうな内容も有ります。
やはり言い伝われる意味を考えた上での対応が大切と思っております。


-