一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 言葉のイメージ

コマーシャルやプレゼンテーションで耳に心地よい言葉有ります。

  • 快適
  • 安全
  • 丈夫

この三つは欠かせない重要な大原則でしょう。
例えば「大黒柱」一家の大黒柱などと例えられて信頼できる象徴的な意味合いで使われます。大黒柱は古い家屋などでは家に中心部に通し柱として使われてその廻りに部屋を配置したりします。
例えば大黒柱が有るので丈夫な家ですというプレゼンテーションが有ったとします。この大黒柱は普通の柱よりも非常に太い場合が多いです。このあたりの見た目の立派さが象徴的です。しかし太い柱に使えば丈夫かというとそれは「使い方次第」です。昔はこの太い柱を他の部材を突き抜けて通すなど、今では珍しい仕事がされてこそ真価が発揮されて来ます。しかしその仕事は現在の耐震壁とは評価されていないのです。評価されない事の問題も有りますが、この件は別の機会に譲りますが、どんな優れた物でもそれを生かす為の「工夫」がなければ生きては来ないのです。
どうぞ、シンボリックな言葉にユーザーは惑わされないようにご注意いただきたいのです。色々な耳に心地よい事柄を見聞きしますが、真価を発揮できるのか不思議に思う事が多く有ります。しかし真偽を見抜く事はお客さまには大変な事でしょう。簡単に耳に心地よい言葉を並べる専門家側にこそ問題が有るのですが、コマーシャルやプレゼンテーションではよく使われます。
この耳に心地よい言葉は情報ではなく「コマーシャル」です。