一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 便利の先に有る事

味噌のコマーシャルでふと思った事です。世の中どんどん便利になっていますねえ。たまたま液体味噌のコマーシャルで思った事ですが、便利な事は良い事だと思う。自宅で美味しい料理の為なら「お手軽」も有って良いと思う。

  • お味噌を引き合いに出しましたが、ちょっと思うのは味噌の事ではなくて「便利」という事についてです。

お手軽という部分だけで考えると、物理的にも便利になり。テレビなどでも情報がお手軽に手に入る事は良い事ですが、しかし元々は不便だと思う事で生まれた生活の知恵だったり不便を便利にしようとする工夫の部分が損なわれては行けないと思う。
今までは何かの目的のために「面倒なことがあったとして」それが簡単に出来るように成ったら、本来の目的の先に行くべきでしょう。

  • 料理で例えると、簡単に味噌が溶けるようになったので、今までよりも味噌料理に幅が出来た。

などでは?

  • これは最初に味噌を引き合いに出してしまったが味噌が悪いのではありません。便利になる事は良い事ですが、便利になった事で満足していては行けないのでは?繰り返しになりますが、便利になったその先の「何か」が大切だと思う。物理的には時間が掛からないなどよい点が有るが、便利過ぎて工夫する習慣が少なくなるのは困る。
  • 要は、便利になったことを受動的になって、便利で止まってしまうことの問題かと思います。

これは道具であったり、例に挙げた調味料が分かりやすいですが。私は情報も同じで、気軽に見聞きする事の先に何か思いを広げないといけないと思う。
例えばテレビでコマーシャルという情報を目にして、その先に思いが続かない、、という感じでしょう。特に情報関係では簡単に見聞きした事で、知ったり理解したと思い込む方が増えているように思うのです。

  • テレビで見聞きしたことを、また別の角度で考えてみる、、そんな面倒なことは、、しないか?


回りくどい話ですが、情報の場合は簡単に情報を手にした後の先の事が「道具の物理的な便利さ」よりも重要と思う。具体的に「ちがってるなー」と思ったのが工事の中身ではなく単に「安い情報」として建築工事をスーパーのチラシのお買い得品を探す感覚の方も多くなっている。本来は広告やチラシの情報の値段は「キャッチであって」その先に選択の有無や違うアクションが必要なのにそこから先にはイメージが発展しないようだ。
さて情報に関しては色々と思う事が有る。情報は本来は探す物だと思う。きっかけはテレビでも良いし何でも良いとは思うが、その先の取捨選択などは一考が欲しい。この所、テレビで見た事が全て正しい様な思い込みをされている方が多い。私達は本当かな?と考えるのが習慣だけど、必ずしも皆さんそうとはいえない様です。