一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

府中市の設計事務所、耐震診断、耐震補強設計、監理もお任せください           1

昭和の建物 耐震補強工事でよみがえる 続編 耐震診断〜耐震補強工事

「いよいよ年明けまで5日!」と、クリスマスが終わったとたん、あちらこちらで聞かれますね・・・

「耐震補強工事でよみがえる」続編として、耐震診断って?補強工事って?をアップします。
耐震診断の様子】


小屋裏にもぐり、内部の状況を確認中
金物固定、小屋の組み方、換気状況etc・・・
建物の内部を調査=人間の体を精密検査しているイメージです


床下にもぐっています
湿度計で床下材の湿気を計測中
通常20%以下が理想ですが、41%もありました
シロアリが大好きな、暗くて、通風がない、湿っている状況です


基礎の確認
鉄筋が入っているかを金属探知器で調査中
当時の建物は鉄筋が入っていないことが多いです。

まだまだこれだけではなく、建物内外の壁材、厚さ、クギの止め方、窓の大きさ、位置などなどたくさんのデータを集めます




【補強工事の様子】
耐震補強設計をもとに、いよいよ工事着工です
補強工事箇所を解体したところ、ドロ壁(小舞壁)でした
竹を縄で編み、土で塗り固められた壁は、伝統的な工法で現在では珍しいです

【補強工事の様子】


耐震補強する壁の基礎に、新規の基礎を施工します
配筋の確認中


新規の基礎が出来たところで、筋交い入れ後の様子です
耐震補強設計により、筋交いのサイズ、金物の種類、固定方法など、かなり細かい注意をはらって施工してます


壁の内部が終わり、ボードを張り、クギ打ち後の様子です
耐震補強壁にするには、ボード、クギの種類、クギ打ちの間隔も条件があります

廃屋?!状況の昭和の建物も耐震診断、耐震補強工事によりよみがえりました
安心、安全だけではなく、家族構2世帯住宅など間取りの変更をして、更に次世帯に継ぐ建物になります(佐藤浩美)