一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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伝える事の難しさ

  • いかに正確に相手に伝えるか?

「人に正しく伝える」私達の課題です。私たちがいくら設計し考えても作って下さるのは職人さんですから、その職人さんに「どうすれば」上手に伝わって行くのか?.... 「どう伝えるか」の工夫が必要です。
例えば図面を描き、それは先ずは最初に工務店さん(建設会社さん)に行きます。そこから各職人さんへと伝わって行きます。

わかりやすい図面を書くことも大切です、加えて職人さん達が分かりやすいような手書きのスケッチやパスを使って分かりやすく表現することもあります。
ファックスの場合は細かい部分が潰れてしまたったり、目立たせるために色を塗ったところが逆に黒くなってしまってわからなくなってしまうこともあります。

設計図書一式は「紙」として手渡しですが、工事途中の打合せ図面やスケッチはjpgやpdfデータにして先方(工務店さん)へ送ります。最も原稿に近いものが届くように心掛けています。ところが現場に行き打ち合わせ時に職人さんの持っている図面のクオリティーの低さに驚くことがあります。「これじゃぁ伝わっていない…」
途中で図面の品質が落ちているのです、黒くて見えない図面を手に内容を読み取ろうとする職人さん…どの時点か分かりませんがガッカリする瞬間です。直接現場の職人さんに渡す事も有りますが本来は工事サイドの役割ですから工事会社を飛び越えることは好ましくありません。人に伝わって行く経路も大切です。