朝一で現場へ

昨年末にご挨拶と工事の進行状況などをお話ししたかったのですが、お会い出来ず電話でご説明するに至る次第でした。お客様は仕事の時間が不規則のため、私が毎日現場には伺っていますがタイミングが悪いとなかなかお会い出来ないのです。
そこで新年でもあるので、お時間をいただきご挨拶と工事関係のお話をさせて頂きました。

高齢で寝たきりのお母様もデイケアにお出かけに成る時に、外から建物をご覧になって「綺麗になったね」と喜んで頂いている様子を伝え聞きました。
なによりの励ましのお言葉です。
私達は耐震改修の場合、お客様の多くが高齢者の方で、あえて工事をした事が分からない様に直します。長くお住まいになった家が、耐震補強の為とはいえ、補強工事のあとが見え見えで「趣き」が大きく変わる事は必ずしも望んではいらっしゃらないだろう、との思いからです。

工事の前はあまり実感されない場合も多いのですが、出来あがりが近づくにつれて「変わらない事の安心感」を喜んでくださいます。
住み慣れた思い出の多い家ですが、見た目は変わらなけれど確実に安全性は向上しております。昔の家は今では出来ない細かい仕事がされている事も多く、それを残して「今の技術」をさりげなく導入して行くのが私の「仕事の感覚」です。

勿論、大きく趣を変える事も出来ますが、良い仕事をしてくれた職人さんの心を残して行きたいと考えております。