一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 直せる家が高耐久です

元々、高耐久住宅として造られている家も多くなりました。しかし古い住宅でも悪い所を「部分的」に直して行けるならば同じく「高耐久住宅」です。

ご相談のなかでよく聞くキーワードに「うちは古いから直せない・・」との言葉がありますが、直せるか否かは専門家の判断にお任せください。家の保守点検は短期、中期と分けてお考えになる事が得策です。

  • 短期の保メンテナンス
    • 例えば風呂まわりの防湿です。多くの在来工法の木造住宅では風呂の防湿対策が不十分です。その為に土台が腐っている場合も多いのです。
    • 湿気は建物の寿命を短くします。(木材を腐らせたり、湿気を好むシロアリを招く原因となります)
  • 中、長期のメンテナンス
    • 外部に面している軒などの木部の保守などですが、これは家に寄って違いますが,多くは長年の風雨による老朽化です。多くは防湿対策です。しかし木部を有機溶剤(ペンキ)で塗り固めるか、浸透性の有る保護剤を塗るか等、適材適所のメンテナンスが必要です。
  • 余談になりますが、イギリスの住宅寿命は日本の4倍程の100年くらいと言われています。
    • これは日本(特に最近)は見た目の外観の保守は行うものの、建物の床下などの中身に関しては関心を持たないなどの問題があると思います。
    • これに対して、イギリスなどは最初は質素でも少しずつ家全体の質を高めて行く傾向があり、長年のうちに高耐久住宅となって行く様です。