一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 見積書の見方

  • 見積書の見方など少しずつ、、


建築の工事見積りは、大雑把には・・・材料費+工賃(技術料)が基本ですがこれに材料や製品を運んだりする運搬料などの「経費」と呼ばれるもので成り立ちます。
積み重ねの金額ですからバラして工事内容を検討して減額する事も出来ますが、減額できないものもあります。例えば職人さんが現場に来て30分で終わる作業でも、午前中で終わる場合でも職人さんの一日の作業時間の一部を占有してしまうため、ある程度の金額が発生してしまうのです。職人さんには現場での作業以外でも準備や往復の移動時間など目に見えないところでも何らかの仕事が発生しているからです。
また、工務店さんはすべての職人さんを従業員さんとして雇用していない事をご理解いただきたい。工務店さんは大工さんとは直接的な雇用関係が強い場合がほとんどですが、他の職人さん(建具屋さん、水道屋さんなど、いろいろな方達)はその仕事に応じて工務店さんが各職人さんや会社に依頼しているのです。
そのために極簡単な仕事だからといって、時給換算の様な形での費用は発生しないのです。
しかし実際にはちょっとだけの仕事もあります、その時は工務店さんは職人さんの時間や手間が無駄にならないように近いと場所の仕事をまとめたりなど、色々な工夫をしてくださっています。


ちなみに・・・
工務店さんと建設会社さんとは同じ意味です。時々、工務店さんは個人経営の小規模で、建設会社さんは大きな会社と思われているお客様もいらっしゃいます。基本的に建築や設備工事の窓口として工事全体をまとめるという意味では同じで、規模ではありません。
また、工務店さんイコール大工さんというのも大きな間違いではありませんが、工務店さんは工事全体をまとめる職人さんたちの「トップ」なので、大工工事以外の全ての仕事の依頼が出来ます。