一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 生活の知恵


リフォームなどで相談を受けて家に伺うと驚く様な事も多いのが事実です。失礼ながら生活の知恵はどこに行ったの?という感じだ。私より年配の方々でも理解が薄い様で、そうなると若い世代に生活の知恵や家を長持ちさせるミニ知識などとうてい伝わってはいないでしょう。
生活の知恵と行っても難しい事は無い。日本の木造の家屋の場合は「通風や乾燥」に気をつける事でかなり改善が出来ます。

  • 家が湿気る、、
    • 実際に家に伺うと、なんと家の回りは雑草だらけ、しかも背が高い草でいっぱいです。私の膝より上まで草の背が届いています。地面は枯れた草で覆われている事から,かなりの年月の間掃除がされていない様子です。
    • 床下の換気口は草で覆われていて通風などは期待が出来ない様子です。
  • 草を刈って通風を促す事から初めて欲しいと伝えると、30数年感一度も草刈りをした事が無いそうです、、
    • 乾燥させる事が家を長持ちさせる事と伝えると、「知らなかった、考えた事も無かった!」と驚かれた。

なんなのだろう?生活の知恵はどこに行ったのだろう?


調査すると通風が悪い上に極端に床下が低く、家全体の床下の点検が出来ない程です。梅雨時でもないのに床下の土が湿っている、、土台なども腐っていて色々と対応策を考えたが受け入れられたのは一部だった。充分に説明しても重大な問題とは捉えられない感じでした。それよりも屋根の瓦の退色の事の方を重要視されていた。
雨漏りがする訳ではないので、そちらよりも床下のメンテナンスを進めたが、、「徐々に考えて行きましょう」との事です。充分に説明をしたので、そこから先はお客さまの選択の自由なのでかまいませんが、専門家の目から見るととても妙だ。