一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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主治医の診察を受けて思う事(耐震調査と重なる!)

体調が悪い時....主治医の元に伺います。その時の具合が今まで経験した「よく有る」症状なら気になりませんが、「ちょっと違うな?」という時は不安です。

  • 先日の事…診察を受けると血圧を計るなど、2〜3のポイントとなる診察の後、大事には至らない事を告げられます。具合の悪さに比べて正直な所「あっけない」展開です。信頼している先生ですから納得です。

大事至らないので良い事ですが、なぜか患者の心理として「?」というか物足らなさを感じます。不思議ですね...まるで病気を望んでいるかの様です。

  • これって(前から感じる事ですが)自分の仕事でも似た様な思いが沢山あります。

調査などに行くと、家の痛みを気にされて「どうすれば良いか?」という質問を多く耳にします。ほとんどが仕上げ材のクラックや塗装の痛みなどで、永く放置すれば問題に発展するものの「心配はない」ものばかりです。
それより先に心配すべきことの方が多く、人間の体に例えると、内臓や骨など内部のことです。多くは見た目重視のメンテナンスの為にかえって家に悪い場合がほとんど。
その旨を伝えると安心する方もいらっしゃれば、逆の方も多い。いかに家の具合が悪い例を私に訴えかけます。要は「すぐ直しましょう!このままでは家がダメになります」と言う言葉を期待しているのです。何となく医師の診察を受けて問題がなく「拍子抜け」する事に似ています。
話は戻って、そんな施主の心理を逆手にとって不要なリフォームやメンテを勧める「輩」も多いです...

不要なものははっきりと「必要有りません」と言う私の様なタイプは少ないので、最初は戸惑うかもしれませんが説明は惜しませんので「理詰め」で物事を考えて下さればお分かり頂けると思います。