一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 大谷石の門柱

耐震補強工事を行っている現場ですが、大谷石の塀や門柱が痛んでいます。
大谷石は水分に弱く、雨が当たる塀の上や、地面からの雨の跳ね返りで下の方が痛み易いのです。ほんの少しでも笠木などをつけるとかなり違うのですが、なかなかそこまでの仕事は少ないのが現状です。

これは門柱ですが工事が始まる前から、ヒビが入っていてすぐにも崩れそうなので、取り急ぎテープで固定してきました。また角が崩れているだけではなく最上部の一段は単純に載っているだけで、落ちてしまいそうです。
何か固定する良い方法はないか?と職人さんと相談するうち門柱全部は無理ですが、知人の石材店から同様の大谷石を安く分けてもらいタイルやさんに施工してもらう事に決定。タイルやさんの出来る範囲での仕事になりますが、今のままでは落ちそうで危険ですから新しくなって安全性が増せばお客様にとっても有益でしょう。


現場で職人さんと話すうちに、色々とアイディアが出て来て、みんな面白がってくれます。普段からの人間関係もありますが楽しんでくれるので仕事がはかどります。



この写真は左の門柱です。やはり同じ様に痛んでいます。前に直した後が有りますね。

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