一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 コストの比率

ここ数年、住宅のコストの中で設備関係の比率が高くなっています。
20年以上前と比べると驚く程の差があります、例えは2000万円の住宅の場合、以前は

  • 電気(照明やコンセントなど)
  • 給排水(トイレやお風呂の水の関係)
  • 冷暖房

これらの設備に掛かる費用は概ね15%程度だった。2000万円なら300万円となります。昔はエアコンは各室に設置する事はまれですし、床暖房もありません。電気関係でも本当にシンプルです。
これと現在を比べる事自体がナンセンスですが、ポイントは以下です。

  • 設備費用が増えてるのに、建物の総工費は同じか逆に下がっています。

現在の設備に掛かる費用は30%を超える事も珍しくはないのです。そのしわ寄せは建物本体に向けられる訳です。色々なローコスト化で安くできるとはいえ、不思議な感じはしませんでしょうか?

  • 建物本体のコストを削ってまで便利な設備を設けたいか?ご一考頂けると幸いです。