一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 予算配分など


日本の住宅はイギリスなどに比べると寿命が短い現状です。直せる家でも建替え以外の選択は無いというようなコマーシャルなども有り、多くは立て替えが進んでいる事も有ると思います。今回はその事はちょっと置いておいて、リフォームの計画でふと思った事を書きます。どうも家を直す場合の予算配分が「美観の保全」に予算が厚く、機能面や上質な仕上げ材には予算が薄い傾向が有る様です。何の為、誰の為のリフォームなのでしょう?


私は増改築リフォームを問わず機能面と美観の保全は別ものというのが持論です。はなはだしく美観を損ねているならばしかたがないけれど、充分に良い状態の仕上げを新しくする事には納得ができない。まして耐震性能を重視しながら既存の屋根の上にガルバを葺くなど論外です。
特別必要の無い事に費用を掛けるのならば、本来新しい機能が必要な部分の品質を上げて上質な生活をされるべきでしょう。費用の配分を「広く浅く薄めて」また数年後に直さなければならない、、または満足感が薄い、、。
その繰り返しでは住宅の価値はいつまで経っても上がらないでしょう。例えば照明器具だけに高価なものを設けると言う様な一点豪華主義ではないが、必要な部分に予算を厚くする減り張りが必要と思います。


素人の方を責める気はないが、、何もを持って「綺麗になった!」と思うのか話し合いたくなる時が有る。