一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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 寒くなければよい

  • 多くの方がまだご存じない「輻射熱暖房」のお話です。私は「寒くない」という暖房環境を実践しています。

昨日19日、今年初めてデロンギの暖房器具を使いました。昨年から愛用している輻射熱暖房器具でお気に入りです。タイプはL型フィンと呼ばれる形状で数は10枚。昨年の今頃にアマゾンで2万5千円ほどで購入しました。(ちなみに今も現行商品です)

この日は寒く、私は午後より所要で家に帰り寒いので今季初の暖房となりました。我が家は築37年ほどか?満足な断熱も無い古い木造住宅です。
暖房前は12.5度。この温度ではさすがに寒く、部屋にいても膝掛けや何かで保温しないと部屋着のままでは辛いでしょう。スイッチを入れて40分ほどで15度少々になりました。この3度ほどの温度で「寒くない」という体感になります。これがエアコンなどの暖房器具と大きく違う点で、室温以上に温かい(寒くない)という体感が得られます。
その後1時間半ほどで17度に上昇。この温度になると温かいと実感できるようになり、不自由はなくなります。この時の私の服装はTシャツ+タートルネックのシャツ(ヒートテック)+薄手のパーカ+ラムウールセーターです。室内にしては1枚多いように思いますが、12.5度の時に過ごしていた服装のままなのでセーターかパーカは脱いでも快適という所でしょう。

この室温の中、私は机に座り静かに本を読んでいられるのです。時々サーモスタットのカチっという音がするものの、全く暖房器具からは音は出ません。
この、室温以上に温かく感じる事により一般に比較されるエアコンと比べて「24度の時、、云々」という話は比較の対象がずれているので一緒には論じられないのです。エアコンで体感できる24度ほどの体感温度は輻射熱ならば20度以下でも得られてしまうからなのです。
輻射熱式の暖房はデロンギ以外にも一般的なのが「床暖房」です。これは多くの方がご存知と思いますが、やはり室温以上に暖かです。他にも固定式の(壁付け式)ラジエター状のものもあります。一般的にイメージされる冷暖房=エアコンとはと大きく違うシステムも存在しますので冷暖房をお考えの際はご一考されることをお勧めします。