一級建築士事務所 佐藤靖生建築研究室 blog         

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建物は現場監理で更に良くなる!

細かい設計図書を作っても大切なのが現場での監理です。私達が仕事をお願いする工務店さんに「手抜き工事」などあり得ません。しかし、図面に表現出来ない部分も多いのも実際で、勘違いなどが有るかもしれません... そこで事前に打ち合わせを繰り返して、間違いや「手戻り」が無い様に工事監理を行なっています。

  • 地味な作業ですがこの積み重ねは設計内容を充分に反映した建物の施工には不可欠なものです。

勘違い防止だけではありません。更に良い建物する為にも監理は重要です!... 工事が進むうちに「新しいアイディア」が浮かぶ事もあります。ほんの少し手を加える事で更に使い易くなったり綺麗に整ったりします。早め早めに工事内容を把握してもっと良くなる「何か」を探すのも監理です。

↑上の図面は設備メーカーさんの「商品構成図」です。例えば鏡の取り付け高さですが.... メーカーさんは「取り付けの例」として一般的な寸法で表現されています、、大きく間違いの無い寸法です。これをそのまま設置しても問題は無い場合も有りますが、それでは「設計監理では有りません」

  • 例えば・・・この場合は使う方の身長などを考えて微調整して「より使い易くする為の『さじ加減』が大切」です。今回は鏡を40ミリ下げました。


↑上、図面に変更を加筆し、現場の壁に貼ったものです。
変更した内容は現場管理者(監督さん)に伝えますが、実際の作業する職人さんにも分かる様に図面に書き加え「現場の壁に貼っておく」などの工夫も大切です。ポイントは変更を管理者に伝えるだけではなく、実際の作業する方に「いかに伝える」かです。大切なのは職人さんが作業する前に「対応」する事です。
些細な事ですが細かい気遣いを繰り返し行なう事で、より良い建物となって行きます。